~本社リスク管理部門が利用するリスク管理手法をわずか3か月で海外拠点へ展開~
2020年10月2日 – 東京 – ニューメリカルテクノロジーズ株式会社(本社:東京都港区)は、MS&ADインシュランスグループホールディングス株式会社(本社:東京都中央区)の米国拠点(Mitsui Sumitomo Marine Management (U.S.A), Inc.)に、同社が提供するSaaS型金融リスク管理サービス“NtSaaS™”をリリースしたと発表しました。これは、MS&ADインシュランスグループホールディングス株式会社が推進するERMをベースにしたグループ経営の基盤構築に対し、システム面から支援を行ったものです。
MS&ADインシュランスグループホールディングス株式会社は、海外事業体制強化とERMのさらなる推進のため、本社リスク管理部が海外拠点をサポートするリスク管理態勢の拡充に着手しました。これまで、本社リスク管理部が利用してきたリスク管理手法をSoftware as a Serviceといわれる形態で海外拠点へ展開していきます。
ニューメリカルテクノロジーズ株式会社は、大手銀行、生損保、商社に多数の顧客を持つ金融リスク管理部門で20年以上の実績のある老舗企業です。
従来、金融機関のリスク管理においては高度なスキルを有する専門家がカスタマイズを重ねながら個別にシステムを作り上げてきました。しかし専門家の数は少なく多額のコストがかかるため、複雑な金融規制への追随はメガバンクの体力をもってしても容易ではありません。NtSaaSでは同社が保有するノウハウを結集しインターネット上でのサービスとして提供しています。金融機関はシステム保守を要しないサービスの利用者となり、現場のニーズのフィードバックを行います。これにより、高額なシステム導入を伴わないので初期コストが抑えられます。また、あらかじめ出来上がった機能を利用するので必要な人員も少なくて済み、導入期間も短いことも利点の一つです。結果、金融機関はシステム改定の悩みからも解放されます。
今回のプロジェクトでは、MS&ADインシュランスグループホールディングス株式会社のシステム開発を担当するMS&ADシステムズ株式会社がプロジェクトマネジメントを行いました。通常、リスク管理システムの導入には、具体的なシステム検討が始まって半年から1年以上掛かる場合が多くあります。MS&ADシステムズ株式会社は、NtSaaSで採用したAmazon Web Servicesでのシステム構築経験とNtSaaSの性能特性を活かし、現地のリスク管理担当者がNtSaaSのトライアルを開始してから正式に業務で使い始めるまで、約3か月という短期間での導入を実現しました。
ニューメリカルテクノロジーズ株式会社は、今回の米国拠点へのリリースをスタートとし、今後もMS&ADインシュランスグループホールディングス株式会社のERM推進についてサポートを継続致します。