2025年3月31日 – 東京 – ニューメリカルテクノロジーズ株式会社(本社:東京都港区)は、国内大手保険・金融グループのMS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社(以下「MS&ADホールディングス」、本社:東京都中央区)を含めたグループ5社※に対し、NtSaaS®の導入を完了致しました。
※MS&ADホールディングス、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、三井住友海上あいおい生命、三井住友海上プライマリー生命の5社になります。
MS&ADホールディングスは、三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保の2社を中核とし、グローバルに事業を展開する保険・金融グループです。同グループでは主に資産運用リスク計測の内部管理モデルとして、ニューメリカルテクノロジーズが提供するソリューションを利用してきました。これまでのシステム運用では、各社の使用するインフラが異なっており、システム保守に掛かるコストの増大の他、サーバ更改時期が異なる為、各社間でアプリケーションのバージョンを統一することが困難な場合がありました。
これらの課題を解決すべく、グループ5社のNtSaaS化を、システム開発を担当する同グループのMS&ADシステムズがプロジェクトマネジメントとして推進しました。同社は、2020年に同グループの海外現地法人へNtSaaSを導入しており、その経験を活かすことで、外部設計から本番稼働までわずか1年という短期間で実現する事ができました。
NtSaaSは、多くの金融機関で導入実績のあるSaaS型金融リスク管理ソリューションです。NtSaaSでは、市場・信用リスクを対象としたVaRを計測するモジュールと、金融商品会計に即した中長期の財務シミュレーションを行うALMモジュールがあります。同グループでは、全社のリスク管理部門においてVaR計測モジュールを利用している他、三井住友海上ではALMモジュールも活用しています。
保険会社には、2025年度から経済価値ベースのソルベンシー規制が導入されます。本規制では、連結ベースの計測が求められ、リスク計測に必要なデータ生成プロセス等を含めたガバナンス態勢の強化が必須です。ニューメリカルテクノロジーズは、今後も最新のクラウドテクノロジーを活用したNtSaaSにより、金融グループのリスク管理業務を支えて参ります。