1999年4月2日 – 東京 – 理財工学研究センター設立記念シンポジウム 於 東京工業大学
講演概要
金融リスク管理の学問分野は、社会科学の常として実社会と離れた存在ではありえない。ところが信用リスクの分野では、数十万次元級の多期間シミュレーションという計算量の壁、実証データの非公開の壁が障害となり、研究の進展が妨げられているといえよう。
そこで本稿では、現時点で実用レベルにある商用信用リスク管理シミュレーションシステムとしては数少ない製品を有する当社の経験をもとにして、金融機関が直面しているリスクの実像を描き、リスク管理モデルに関する一定の指針を示したい。また、研究開発型企業としてこれまでに当社が導き出した実践的技術・周辺研究についても解説を加える。
内容目次
1. はじめに
2. 問題の本質を理解する (1)結果こそがすべて 3. モデルをデザインする (1)リスク量に解析解は存在するか |
4. モデルを利用する(1)複数のモデルを備える (2)会計価値ベースと現在価値ベースの考え方 (3)リスクリミット管理と所要自己資本算出への応用 (4)資産選択ツールとしての利用 (5)資産の自動最適化は可能か5. おわりに |
セミナーで配布した資料「金融リスク管理と乱数技術 ~超高次元下の要素間連鎖性記述および多期間モデル」(pdf 1.6MB)はこちらからご請求いただけます。
その他セミナーで配布した資料は www.numtech.co.jp/resources/presentations-reports/ でご確認いただけます。